近江八景蒔絵宝石箱
近江八景蒔絵宝石箱
高さ10.5㎝ 横9cm 奥行11.5cm
明治時代
上部の月は銀の板金で作られていて、月夜に光る近江八景の石山寺・瀬田の唐橋・粟津原・矢橋・三井寺・唐崎神社・浮御堂・比良山系を高蒔絵・平蒔絵・研出蒔絵・闇蒔絵・切金で巧みに表現しています。
引き出しの外側・裏側・本体内部の引き出しを抜かないと見えない所まで梨地で仕上げていて、上部の取っ手の生地に当たる部分には銀を打ち、蝶番や引き出しの取っ手の銀の細工も手が込んでいて、どこを見ても仕事の細かさがわかります。
宝石箱というよりも、この箱自体が宝石のような仕上がりになっています。